20140701

渇き。

「渇き。」を観に行った。「グランド・ブダペスト・ホテル」を観てから2日しか経っていないのにもう映画館に足を運ぶなんて以前の私ではものすごーく考えにくい(偶然誘われた日にちが近かっただけなんだけど)それでも全然行こう!と思えるほどには映画が好きになっているんだな





中島哲也作品は直近だと「告白」を観ていたんだけど、相変わらずエグさは変わらないというかむしろ視覚に訴えてくるエグさは増していたと思う。もう画面めちゃくちゃだったし登場人物のやらかす行動ほとんど最低!
あんまりにもめちゃくちゃが過ぎると人って笑っちゃうんだね…超絶不謹慎だとは思ったけど中盤からニヤニヤが止まらなかった。最初は我慢しようと思ったけどそもそも映画はフィクションだしいいや笑っちまえ、と吹っ切れてニヤニヤした。特に藤島(役所広司)が車ぶっ飛ばしているシーンほとんどニヤニヤだった。

結局のところ加奈子も藤島も人の愛し方が下手くそだったのかな。藤島が娘の加奈子を殺そうとしていたのは妄想?それとも本当に加奈子を殺そうとしていた?とにかく過去と現在が行ったり来たりの進行形式だったので一度観ただけでは処理しきれなかった。加奈子が緒方を本当に好きだったとして、ああいうことをさせたのは傍から見て異常だし、藤島が妻の不倫を許せなかったんだとしてもあそこまでやらかしてしまうのはやっぱりやりすぎ。二人とも限度がわからない人間だったのかな。うーん
加奈子が父親に対して何を思っていたのかも、推測すらできなかった。もうこの辺のシーンでは役所広司とか國村隼とか大御所相手に菜奈ちゃん大変だったろうに…としか考えられませんでした(素人)原作を読んだら少しは掴めるのかな
とにかく血と汗がダラッダラだった。もう感情もドロッドロだよ!整理しにくい!

それにしても二階堂ふみに狂った役させたら好きになっちゃうよ。個人的に女優業を離れた彼女については少し苦手な部分があるんだけど(たぶん個人的な問題)(嫌いなわけではない)彼女の名前がキャストの欄に並んでいる映画をおもしろうそうだなーって思う確率高い。欲を言えばギャルっぽい顔をもっとしっかり見たかったです。
あと好きだったのは妻夫木聡の常に笑っている刑事かな。ああいうキャラクターにチュッパチャプスという小道具を持たせる演出にはそろそろ飽きてきましたが…あー憎たらしかった!あと激おこな友人役の橋本愛様は怒った顔も当然美しかった!好き!

お気に入りのシーンは妻夫木刑事が乗っているパトカーに車で警官なぎ倒して突っ込んでいくシーンとオダギリ刑事との対戦シーンかなー。妙にスカッとした。まあフィクションだから…ね…
全編通して音楽と映像のちぐはぐさが気持ち悪かったなー。うん

とにかく観る側にもパワーの要る映画なんじゃないかと思いました。エネルギー消費はんぱなかった。二度目はしばらくいいです(笑)帰り際「ダイ○ハウス 役所広司」と画像検索してホッと心を落ち着かせたのはきっと私だけじゃないはず…

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