20140416

アデル、ブルーは熱い色

「アデル、ブルーは熱い色」を観に行った。たしかFUDGEに載っていてそこで知りました。3時間弱あるという情報に若干ビビりつつ(あまり長い映画は得意ではないため)でも結果としてだるくなることなくエンドロールを迎えていたことにびっくりした。すごくよかった

ものすごくざっくり説明すると「アデルがエマという女性と運命的な出会いをして恋に落ちて、やがてその恋が終わりそれぞれの道へ進んでいく話」なのですが、こう書いてもわかる通りそこまで大きな事件は起こらないんだよね。普通の恋人同士にも十分に起こり得る始まりと終わりだったと思う。

でもなんだかすごくきれいだったんだよなー。女性同士ということもあって単純に視覚的に普段とは違って見えたんだろうけど、やりとりとかお互いを見つめ合うときの視線とかいろいろひっくるめてとてもきれいだった。以下ネタヴァレ





なんといっても初めて出会ったときのエマの存在感がすごかった。青髪だからそりゃ目立つんだけどあの目はなんなんだろうね!?流し目というかスパッと切れる包丁みたいな、そんな感じの視線だった。アデルが釘付けになってしまうのもわかるよ~終始エマの目力はすごかったです。

あといわゆるラブシーンが思いのほか長くて途中から頭の中で(ボロネーゼ食べたい…)を繰り返してしまったのは私の修行不足だなと思いました(笑)もちろんしっかりやらしかったんだけど、なんていうか「女性の身体ってまるいんだな~」と改めて感心?してしまった。トマはやっぱり骨格がしっかり男だったから角があった
※なぜボロネーゼが食べたい現象が起こったかというと、アデルの家で鍋からボロネーゼを取り分けて家族で食べるシーンがあって、それがものすごくおいしそうだったからです。パーティーのときにアデルが作ってみんなに振舞っていたのもボロネーゼ

お互いの家族と食事するシーンもあったけどわかりやすく(各々の家庭の)考え方の違いが出ていたのはあそこかもしれない。柔と硬というか。そういう風に育てられてきたことが必ずしも悪いことじゃないけど少し胸が痛みました。ある程度の年齢になったら自己判断だけど、やっぱり自分の考え方が作られるのって若いときだからさ~ねぇ~~

そしてタイトルにも入っている「青」がテーマになっていたのかなぁと素人なりに感じました。エマの髪色はもちろんそうだし、エマに出会った後アデルが友達の女の子とキスをするシーンがあるんだけど、その女の子のネイルと指輪も青基調だったし、最後のシーンのアデルのワンピースも青かったし。
でもエマは最後まで青髪ではなく途中で金髪(なんの前触れもなく)になってしまうんだよー。これもきっと意味があるんだろうな

先々月に観に行った「17歳」でも感じたんだけど、フランスって何歳から合法的にタバコが吸えるんだろう?あとやっぱり日本と比べたら相当高校生が大人っぽい。総じて日本は子どもっぽいのかもしれないけど。アデルが友達と一緒にいるときの“なんかこれじゃない感”は「17歳」のイザベルとちょっと似ていたような気がする。

あと少し余談になるけどアデルがトマを振った場所にあった桜がうちの近所に咲く山桜にそっくりだったことと、アデルとエマのカップルを見て少し小野塚カホリの「愛い奴」を思い出したこともメモしておこう

恋愛モノの映画であることに間違いないけれど、個人的には自分はなにを大事にして生きていくか、ということについて考える映画だったかなーと思います。
最後「アパートを売る方が楽」といっていた青年はアデルに追いつけたのかな?

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